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日本文化

日本のプロダクトのデザインを開発する場合、日本文化をベースとして知っておくことがとても参考になると考えています。またこの「日本文化」はデザインだけでなく、海外の方と話をする場合にも役立つと思っています。
「HaFu design」「日本文化」サイトから 漸次、内容も見直し当「HaFu blog」に移行する予定です)

 外国人に味わってもらいたい和食材 

  梅干し 

白い小皿に赤黒い梅干しが1つ載っている。
梅干し

酸っぱい、塩辛い、今もコンビニのおにぎりの具として欠かせない梅干し。日本文化の一端を示す代表的な食べ物との説明を加えて勧めるのがいいのではないでしょうか。

食べた人がどんな顔をするか興味本位で勧めたり、既に梅干しを食べたことがある人に無理やり勧めたりするのは、自らのイメージを貶めるだけなので止めた方がいいと思います。
そして梅干しを海外の方に味わっていただくには、昔ながらの酢っぱ塩辛い梅干しを用意しておくことが欠かせません。

梅加工品は遣唐使によって唐から日本にもたらされたと考えられており、平安時代には天皇が梅干しと昆布茶で病を治したと言い伝えられているそうです。
酸っぱさの素の酸の抗菌作用や抗酸化作用を示す成分(クエン酸:レモンにも含まれ疲労回復・血流改善・消化の促進などの効用がある)で、食べ物の腐敗菌の増殖を多少防ぎ、戦国時代には食中毒や伝染病の予防に陣中食や非常時の携帯食品として使われたようです。
戦国時代の武将が竹皮に包まれた大きなおにぎりをほおばっているシーンが目に浮かびます。
映画「SHOGUN 将軍」におにぎりを食べるシーンがあったかどうか知りませんが、あったとしたらそのおにぎりの中は梅干しに違いありません。

戦後(第二次世界大戦後)、ぜいたくな食事がままならない頃のお弁当は、四角いお弁当箱の白いご飯の真ん中に赤い丸い梅干しだけを載せていて、ちょうど日本の国旗のように見えるので、「日の丸弁当」などと言われていました。
「日の丸弁当」は梅干しの他に、おかずの無いお弁当なので、粗末な弁当の代名詞でもありました。
当時のアルミ製のお弁当箱は、アルマイト加工されておらず、梅干しの酸でアルミが解け、孔開きになったのも多っかたようです。

さらにもっと貧乏な暮らし、と言うよりは超ケチな旦那の登場する「しわい屋」という、梅干しの匂いを嗅いでおかずとし、ご飯だけを食べる落語があります。
「この旦那は梅干しをにらんで、口の中に酸っぱい水を溜めてご飯を食べ、」と言うくだりがありますが、それほど梅干しは食をそそる食べ物でもあるのです。

特にご飯との相性はとてもよく、今でもおかずが無ければ梅干しでもう一膳という人もいるのではないでしょうか。
貧乏を象徴するような梅干しは、今では高くなって高級商品となっています。
味も、減塩や甘味の追加で酸っぱさも塩辛さも減り、甘くなってお菓子やスイーツになって、随分と食べやすくなっていますが、その分本来のおいしさも抗菌作用も減っています。日本文化を語るための食品ではなくなってきています。

おにぎりの具で人気の定番は、塩鮭、塩昆布、カツオ醤油、そして梅干しです。
梅干しの種を取り除いた梅肉を使った料理は、野菜・鱧・鰹・鰯・豚肉・豆腐など居酒屋でも人気メニューです。
料理の他にも梅昆布茶、梅ガム、干し梅(梅干しを甘くし干したお菓子)などもあります。
梅酒は梅干しから作るのではなく青梅から作りますが、飲み会では人気です。

梅干しは、2月頃咲いた花が6-7月頃に実となり、その黄色味をおびた実を塩漬けし、夏の土用(7月20日頃)に天日干し、赤紫蘇で赤く着色した梅酢(梅を塩漬けした時に出てくる)につけて作るのが昔からの製法です。ちなみに6月6日は梅の日です。
この梅干しの塩加減がうまくいったことを「いい塩梅」と言いますが、「物をぐあいよく並べる」意の「按排」などとの混同もあり、現在では「味加減、調子、ぐあい、様子、程度、タイミング」なども言い表すようになったそうです。

旅館の朝食に付きものの小梅はカリッとした触感で、干していないので厳密には梅干しとは言えず梅漬けと呼びますが、一般的には梅干しと認識されています。しかし、味と言い触感と言い外国の方に味わっていただきたい梅干しとは異なるので、「旅館で頂きました。」と伺っても本来の梅干しを勧めることはできると思います。

梅は北海道から沖縄まで日本全国で作られていますが和歌山県が日本全国の2/3を生産しています。
京都では城陽市の青谷梅林が約10,000の梅有名です。また菅原道真をおまつりする北野天満宮も、「東風(こち)吹かばにほひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」の歌とともにとても有名です。

現在は単に「花」と言えば「桜」ですが奈良時代の「万葉集」では「花」は「梅」でした。
梅は盆栽にすることも多く、花が咲いた梅の盆栽を展示する催しは「盆栽展」と呼ばれ日本各地で新春の行事として行われていますが、長浜盆梅展が特に有名です。

は日本の家系を表すマークとして優れた意匠です。梅の花をモチーフにした紋も多数あります。そしてこの梅紋のバリエーションはグラフィックデザインの展開にとても参考になります。グラフィックデザインだけでなく、プロダクトデザインにとってもアイデアの切り口として多くのヒントを与えてくれます。

《2014/12/1 改訂新版第6刷 世界大百科事典3/うめぼし》
《1989/7/1 初版第五刷 日本大百科全書3/梅干し》
《2024/10/23 ウィキペディア/梅・梅干し、他》

  納豆 

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顔文字(横向きでない)は日本で生まれた日本文化の一つではないかと思っています。

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