基本的なビジネス
基本的なビジネスについて、例を挙げて考えたいと思います。
マッチング
むかし人は、欲しいものを得る手段として、物々交換を行っていました。相手が持っている当方が欲しいものと、当方が持っている相手が欲しいものがマッチングしたとき、お互い持っているものを交換しました。
これは、物が貨幣になりお金になっても今も変わりません。
この「欲しいもの」がニーズです。デザインもビジネスもニーズが起点になっていいます。このように商売は基本的にはマッチングだと思います。サービスもデザインもその大半はマッチングと考えることができると思います。。
マッチングの例
シコメル
シコメルは、仕込みに時間と手間をとられ、調理や客へのサービスが疎かになりがちな外食店などに対して、仕込み済みの食材を提供するビジネスを行っています。忙しい外食店と食品加工業者とのマッチング事業です。
外食業界は、勤務時間が長い、休みが取りづらい、給与が少ないなどの理由で人手不足になりがちです。人気店であっても人手不足のために店舗を増やしたり、新たな料理を開発したり、サービスを充実させることが難しくなっています。
勤務時間が長くなる大きな要因は、食材の仕込みにあります。おいしい料理を追求しようとすればするほど仕込みに時間がかかってしまいます。その分お客へのサービスに費やせる時間も少なくなってしまいます。
一方、食品加工会社は空時間や季節変動があったり、もともと加工に余力があったりとより多くの仕事を探しているところも多くあります。
その外食店の仕込みにかかる時間を・労力を無くし、食品会社の余力を活かそうというのが、シコメルのマッチングサービスです。
仕込みには店独自の味や技術があります。また食品加工会社も得手不得手、繁忙期閑散期と、一様ではありません。そこを両者とコミュニケーションを取りあい、データを突き合わせてうまくマッチングさせるところにシコメルのノウハウがあります。
さらに、仕込み食材製造で得られた技術や情報をもとに、外食店などに新たな提案やアドバイスしたりすることもできます。
また、お店のメニューや有名シェフの料理を商品化し、他のお店やホテル、一般家庭に向け販売する事業にも発展させられます。
この仕組みは、国内の料理店はもちろん海外の料理店でも活かせます。さらに料理に限ったものではなく、農業や漁業、アパレル、雑貨、ブライダル、街おこしなど様々な業態に展開できると思います。
《2025/7/25 シコメルwebsite/2025/5/23 カンブリア宮殿》
移動/流通
人は生き物ですから、摂食し、排泄ます。いろいろな食物・料理を食べたいのですが、一ヵ所で食材を作ることも調理することもできません。食物・料理を運ぶか、人が食物・料理のある所へ行くしかありません。
また生き物の人は、生殖もします。恋だの愛だのなんやかやありますが、相手を探し求めてうろつきます。ネットで相手を見初めても、最後には移動し合流します。全部とは言いませんが。
また人は社会性を持つ生き物です。協力し合って子育てや老後を過ごさねばならないでしょう。コミュニケーションも必須です。一人で生きていたロビンソンクルーソーでも、文化文明の知見を利用し、原住民ともコミュニケーションしています。人はキノコの栽培のように一ヵ所に小さく固まって生活しているわけではありませんので、人が人に会うには移動しなければなりません。
また人は、知りたがりです。好奇心旺盛です。文化文明は好奇心からもたらされています。放っておけばすぐどこかに行ってしまいます。移動したくてしたくていつもうずうずしています。
いくらAIが発展し、シンギリュラリティが来ようとも、人は社会性を持った生き物で好奇心旺盛ですから、移動・流通は変わらず重要です。
生活
食事、排泄
恋愛
出産
成長
運動
病気
老化
死
どれもこれもAIには無理です。AIがそれらを知ることすらできません。おそらく100年先も1000年先も無理でしょう。
生物と脳物(AI)は、協同はできても融合は無理だと思います。
脳をサイボーグ化すれば、それはあくまでも外部脳であって、人の脳とは異なるものですから、人ではなくなります。脳のどの部分をどこまでサイボーグ化すれば人ではなくなるのか、それは議論を重ねないと何とも言えないかもしれませんが・・・
商品・サービス
金属 キッチン キャスティング

なっ、なんと、キッチンできれいな鋳造ができるではありませんか。普通の鍋と、活け花を挿す緑色のスポンジのようなオアシス(登録商標:一般名 フローラルフォーム)と、あとは鋳造する形をつくるための100均に売っているアルファベットの木型。
それだけ、それだけで、きれいなアクセサリーやオーナメントが作れてしまいます。
驚きです。
以前、展示会でとてもワクワクした体験コーナーに出会いましたのでその紹介です。
レシピ
①オアシスにアルファベットの木型を押し付けます。
作りたい形であればアルファベットでなくても何でもかまわないのですが、押しつけて型を作ります。
ビンの口を押しつけたら「リング」、大きなビンなら「ブレスレット」ができそうです。
フォークやスプーンを押しつけるとアクセサリーが作れそうです。
うまくすれば、スプーンからスプーンが作れるかも。

②あふれた錫を逃がす溝(湯道)と穴(湯溜まり?)を作ります。
キーホルダーを付けるリングをピンセットでオアシスにセットします。キーホルダーを付けないのであれば不要です。

③錫を一塊入れ、コンロで190度で加熱。
ガスなら熔けたら弱火にすればいいのではないかと思います。
キッチンコンロであればのガスでもIHでもOK。鍋はフッ素加工していない、鉄製かステンレス製がいいと思いますが、小さな方がよさそうです。
④やけどをしないように気を付けながら、オアシスの型に流し込みます。
もし、型から流れ出した時に焦げたり火が出たりしないよう、流しのステンレスのカウンタートップでやるのがいいと思います。

⑤冷やします。
5分?程度(何分だったか忘れました)


⑥十分冷えた後、オアシスから取り出します。
逆さまにしてオアシスから取り出します。取り出せなかったら逆さまのまま、オアシスを木のまな板の上でコンコンと叩きます。それでも出なかったらオアシスを壊してほじくり出します。
⑦湯道を金ノコで切り離します。
錫は柔らかいので金ノコの刃だけでも切れます。
⑧切り離したところを丁寧に削ります。
百均の金属用ヤスリでも十分です。




⑨完成、飾ります。

シオノ鋳工さん
京都ビジネス交流フェアでの体験コーナー、とても魅力に感じました。無料で体験させていただき、結構高額な錫の地金のことも考えるとシオノ鋳工さんの意気込みも感じられます。
後でシオノ鋳工さんのHPを見させていただくと、機械鋳造品を作る会社で、元気そうな面白そうな企業のように感じられました。CI導入やKES登録などやとても意欲的です。
それに、昼食他、従業員の働く意味や成長や幸福も考えておられます。
で、なぜビジネス展示会で、あまり扱っていないように見える錫のコンシューマー向け体験だったのでしょうか?
広く一般に知名度を上げ、リクルートに結び付るためや、若手社員のやる気に応えるためだけではなかったと思います。
鋳物体験工房のアピールもあるとは思いますが、その先には、コンシューマー向け開発商品があって、工房のおみやげやオンラインストアも考えておられたからだと思います。
もし、ビジネスフェアでの体験コーナーが新規商品のマーケッティング調査であれば、この超簡単鋳物キット「キッチンキャスティング」はアリだと思います。
とても面白い、エモーショナルな商品です。アクセサリー作家だけでなく、手作りが好きな一般人も取り込めるだけの魅力を持っていると思います。
アマゾンには「INSTANT CASTING KIT お湯で溶ける金属で自由工作できるキット」というのがありますが、融点が80℃と低過ぎ、おもちゃのカテゴリーになってしまうように思います。
ただ、オアシスも錫地金もアマゾンで入手できます。超簡単鋳物キットがなくても、誰でも錫鋳造ができそうです。
超簡単鋳物キット「キッチンキャスティング」をカフェでの体験とお土産と記念品だけにしてはもったいないと感じています。
誰でもできる事業に対する 一アイデア
面白くて魅力的で簡単に作れて、いつでもどこでも材料が安価に入手できれば、自分で作る人も多いでしょう。そうすれば「オアシスと錫と説明書のキット」を、どこかの誰かが販売するかもしれません。企業でなくても個人でも販売できます。
また、創作体験が面白ければ面白いほど、いろいろなところで体験コーナーも作られることでしょう。
そうなれば薄利多売の価格競争です。
「キッチンキャスチング」で、私が問題だと感じたのは、オアシスを使っている点です。今後声高に、マイクロプラスチックなどの問題が喧伝されれば、小学生らに胸を張って体験させられなくなるのではと懸念します。
オアシスでなぜ鋳造ができるのか調べてみました。
オアシスは、立体的な網目構造を有する熱硬化性樹脂「フェノール樹脂(ベークライト)」が主成分で、ベークライトは、耐火性・耐熱性に優れるため、調理器具の持ち手や電球のソケットなどでもよく使われる素材。
《https://jp.meviy.misumi-ec.com/info/ja/howto/36400/ 他 2025/4/3》
耐熱性が高い樹脂に納得しましたが、プラスティックであり環境負荷が高いことが問題です。
耐火素材である石膏を発泡させたものがあります。それがオアシスの代わりにならないものでしょうか? 石膏も製造過程で多くのエネルギーを使いますが、樹脂ではありませんしどうでしょう?
もっとも、鋳型に一番よくつかわれる砂で、扱いが簡単で、健康上の問題が無く、きれいに鋳込むことができ、リユースできれば鋳物砂に越したことはありません。
多少高額になっても、耐熱温度250℃程度十分ですし、砂に混ざっている樹脂や硬化剤も少な目に、毒性の極めて少ないものにできれば、砂は少しで足りますから、自信をもってお客様に薦められます。このような砂の開発は結構難しいとは思いますが、そこが肝です。他者が追随できなければ、キャスティング体験コーナーのフランチャイズも可能になります。
そのような訳で、鋳物砂だから鋳物砂メーカーが、あるいは錫地金メーカーが、「キッチンキャスチングセット」を商品化するというのは少し難しいと思います。キャスティングのノウハウ、完成品サンプル、説明書やパッケージ、プロモーション、販売ルートの確立など、物自体を作るよりずっと難しい問題・課題があるからと考えています。
誰でも分かる説明書は、10歳でも分かる程度に、より良くはIKEAの取説にあるように読めなくても分かる程度に記載されていると、インバウンド需要にも海外にももっていけます。従業員の中に、イラストが得意な方がおられれば、10歳でも分かるように、ただしデパートでも通用する説明書を作成してもらうのも手だと思います。
オアシスに変わるモノを見つけるのは難しい問題です。「オアシスでいい」と考える人をオアシスではだめだと感じさせるものにしないといけませんが、これができれば、ネットショップでも差別化でき価格競争から逃れられます。デパートでも売れる価格帯ででも提供できるようにしたいものです。
一番大切なのはやる気だと思います。やる気が出る一つは危機の気づきです。価格競争に巻き込まれないか、このまま下請け事業をだけを続けていていいのか、エンジンからモーターに変わる車社会に対応できるのか、投資に見合う注文が取れて利益は確保できるのか、今まで通りの仕事をいつまでも続けられるのかなどなど。
当社とお付き合いのある、全くのB to Bの企業さんで、従業員1人のところがあります。その企業さんが特許を取ったとお聞きしました。
1916年創業の「能作」さんはご存じだと思うのですが、その社長さんは特許取得に何回も挑戦されていました。あるときお客様の声にこたえる製品を出願し特許も取得それを機に業績がぐんと伸びたようです。
一般論ですが、問題は絶好調の中に潜んでいます。問題を見つけられないのが一番の問題だと思います。そして、問題は問題であるほどその解決案が武器になります。問題から目をそらさず解決策を見つけることこそ、前進の大きな力になると思います。
金属 コンシューマー用 鋳造品
鋳造品と言えば、エンジン回りや、ポンプ、重機、船舶など大型の機械・機器や建造物などに使われるものというイメージがありますが、コンシューマーユースの身の回りの小さなものや生活に欠かせないものも鋳造品であることがたくさんあります。
そんなモノを少し挙げて見ました。
マンホール/枡 のフタ
お店やホテル、一般家庭用で、玄関回りやお客さんが歩くところの「おすい」「汚水」と書いてあるフタは、あまりいい感じはしません。かといって街中にあるデザインマンホールはちょっと派手過ぎ。
例えば「青海波」「麻の葉」「籠目」「紗綾形」「桧垣」「矢絣」「千鳥」「三崩し」などの伝統文様のデザインフタであれば、コンシューマーユースやプライベートユースにニーズがあるかもしれません。
公共マンホールの例



参考サイト
鳥好きの部屋別館_路上の美術館…デザインマンホール
山口県 山口市…デザインマンホール
スゴイ量のマンホールが掲載されています。
デザインマンホールの可能性
デザインマンホールは、プライベートやホテル、店舗などの商業施設への展開が考えられます。また地域観光や街おこしにも、一役かうように思います。
もちろん、これだけを持って行って「要りませんか?」ではなく、導入のメリット・効果・コスト・グラフィック案など、お客さんの立場で記載された企画書(提案書)が必要になりますが、1件でも採用された案件があって採用例として示すことができれば、展開もしやすくなると思います。
disasterカプセル
アルミ鋳造品のタイムカプセル容器や缶詰タイプの個人用・家庭用はあるようですが、あればいいなと思っているのは、洪水や津波でも鎖で家の基礎につながれていて流れない、火事や噴火でも中身を守れる、土石流や原発事故があってもいつか手元に取り戻すことができて、それでいて簡単に開け閉めできる、そんな災害対応カプセル。
IDやパスワード/通帳口座番号やマイナンバーカード番号などを記載したノート/重要な写真やデータを入れたメモリ/遺言状などを保管します。
普段使いの通帳やカードを入れるのには向いてないと思いますが、地震や津波や山火事や集中豪雨がいつ襲ってくるかもしれないので、備えることに越したことはないと思います。
日本の住宅の5割以上が、地震、津波、火災、洪水、噴火、地滑り、土石流で大きな被害を受ける可能性があると思われますので、実際に購入に至る人の割合は少なくても、需要はかなり大きなものになるかもしれません。
プロダクトデザインとしてはかなり難しいテーマになるかと思いますが。
e t c .
重り(weight)
全長7-8㎝の金属製消波ブロックを見たことがあります。用途は特にないとのことだったのですが、面白いと思いました。ドアを傷めない工夫があればドアストッパーにできます。
三角コーンの重り
コンシューマー用ではないかもしれませんが、既存のゴムの重りは樹脂であることから、金属にできればと思います。盗まれる可能性が高まりますのでそれをどうするかが課題。
文具
テープカッター
重さの合理的な使い方がされたテープカッター
文鎮、読書用文鎮
マグネット
ペーパーウエイト/オブジェ
大型の鋳物の模型
ガソリンエンジンのピストン、ホイール
錨・スクリュー
豪華客船や砕氷船のなどのミニチュアスクリュー
SLの動輪

アクセサリー
アクセサリー材料、特に錫
仏具/風鈴/燭台
おりん
蝋燭立(和)
キャンドルスタンド(洋)
インバウンド向け
鍔、紋、銅鏡
結界鉄( ← 結界石)
ベーゴマ
花器
一輪挿し
重くすることで今までにないバランスの活け方ができます。面白いデザインになりそうです。
水盤
植木鉢
観賞用、室内用、多肉植物用
おもちゃ
ベーゴマ、埴輪模型、恐竜の骨
漬物用の鉄
釘で代用するのではなく、専用のもの。重しを兼ねた漬物鉄?
シジミやアサリの砂出し用にも。
既存鋳造調理用具のリデザイン
鍋、スキレット、南部鉄器の鉄鍋・鉄瓶、ダッチオーブン
愛知ドビー株式会社の製品が有名ですが、人気と調理性能は比例していないでしょう。
名もないメーカーのダッチオーブンも決して調理機能性能では負けていないように思います。ここに競争の武器が隠されているように思うのですが・・・
焼き肉プレート/焼肉鉄板
鉄板が厚ければ人気焼き肉店の味が再現できると聞きます。
冷凍解凍プレート
熱伝導率の高いアルミ合金の物が人気です。
カップ、ボール
金属グラス
金属アイス(薄めず冷やす)
プレート、大皿
錫はとても柔らかい金属なので、金属加工の経験が無い方でも簡単に鋳造や鍛造でプレートや皿を作ることができます。鋳造も鍛造もキットが販売されていますが、ニーズに応えられるだけのモノになっているかどうか?
建築関係
ドアノブ、妻飾り、門扉、フェンス、門灯
表札、企業や個人事業主の看板、ロゴ・マーク
いずれも個人のこだわりが強く表れるものですから、ニーズはあるように思います。
金属品の体験工房用
砂型用押し型、焼き印
鍛造用板材
錫の板材であれば金属加工の経験が無い方でも、簡単に鍛造のプレート(お皿)を作ることができます。板材の形次第では木槌でも鍛造ができると思います。
金槌、金床
鍛造品の工房用/鍛造キット用。
樹脂
現状の樹脂製品は、環境面や持続可能な開発の面からあまり提案したくないのですが、それでも樹脂でなければできないものについては、廃棄や処分の方法も考慮し、できるだけ少なく使っていく方向で考えたいと思います。
チューブ容器
金属製のチューブ容器もあることはありますが、チューブ容器は今のところ樹脂が主流です。今後、石油由来でなくなるとか、生分解性があるなどの樹脂素材になっていくことを期待して、樹脂製チューブ容器を提案するものです。
アクション・サービス
アクション・サービス
スタートアップレンタルスペース
広島県三原駅前のレンタルスペース。スタートアップに特化したレンタルスペースです。

![レンタルスペースの看板「Marche IN THE ROOM 三原駅前に新しい形の室内マルシェ誕生します 出展者募集中 あなたが始める複数店舗同時営業のシェアショップ![軽飲食常設][曜日変わり店舗][物販スペース] スタートアップ・お試し出店・アンテナショップとして・テイクアウトスタイル・シェアキッチンスタイルの空間 お問い合わせ:有限会社三城商会 担当 一瀬まで 090-6117-8054 詳しくはHPをご覧ください」の文字。](https://blog.hafu-design.jp/cms/wp-content/uploads/2025/04/三原-貸ルーム看板-768x1024.jpg)
・ 初めてお店を持つ人のお試し店舗
・ 新規商品のアンテナショップ
・ テイクアウトの飲食店のお試しショップ
・ シェアキッチンのお試しレストラン
京田辺にもレンタルスペースはいくつかありますが、会議や打ち合わせ、パーティ、勉強会、セミナー、オフィスワーク用などとしての利用を考えたものだと思います。
プロダクトデザインでは、設計する前、量産する前に、必ず試作品を作り、意図とするデザインになるか、問題点は無いか、実際に動かしてみたり使ったりして検証、確認します。よりよいデザインにするためにとても重要なステップです。
スタートアップ企業にとっても、事業の成功の確率を上げるには、本格的な事業実施の前にお試しができれば助かります。特に物販やサービス事業は、仕入れや設備投資に大きな初期費用が必要となることも多いでしょうし、なによりその事業の商品やサービスが多くの人々に受け要られれるモノかどうか、成功への手応え・確信を得たいでしょう。
そこで、スタートアップレンタルスペースの利用です。
物販であれば、商品は支持されるのか、どのぐらいの価格であれば買ってくれるのか、SNSやチラシ雑誌への広告掲載はどの程度効果があるのか、費用や経費はいか程になるのか。
飲食店であれば、味や量、価格は受け入れられるのか、調理や接客のオペレーションはどうか、集客はうまくできるのか。
シェアキッチンというサービス形態が、実際にうまく運営でき続けられるモノか。
理美容やネイル・整体・ジムなどのボディ教室、金属工芸教室・ガラス工芸教室・組紐工芸・和洋裁などの工芸教室、絵画・語学・文芸などのカルチャー教室、トリミング・しつけ・ホテルなどのペットサービス、ファイナンス・株取引・不動産取引・税務などの実務教室、パソコン・スマホ・ロボット・プログラミング・AI教室などなど、実現性はあるのか。
そのようなニーズに、応えられるスペース・設備・レンタル期間があって、集客・運営・接客などの営業ノウハウ・経営ノウハウを知ることができて、商品やサービスの宣伝・集客の支援や、利用者が出店したりサービスを本格的に始めるときは空店舗の紹介、市・町や商工会との連携・補助金などの支援があって、スペースを使った者同のコミュニティがあるような、そんなスタートアップレンタルスペースが望まれているのだと思います。
レンタルスペース自体の運営は、借主のサポートを丁寧にしっかりやらないと、結構難しくなるのではないかと思います。その代わりレンタルスペース事業の経験とノウハウ、不動産データなどを蓄積すれば、レンタル料で稼ぐスタートアップレンタルオフィス事業とは異なる、スタートアップ支援サービス事業、店舗展開支援事業を全国に展開できるかもしれません。
スタートアップ企業のコンサルティングを市の産業振興部門や商工会に依頼されて行うような、そんな機能を持つことができれば、運営企業もスタートアップ企業も、一般のお客も喜べるのではないかと思います。
地域おこし
弱点を利点に
どこの地域でも良いところも悪いところもあります。長所が無い地域も無ければ短所が無い地域もありません。地域起こしに肝心なのはその地域の長所や短所を見つけ出し、正しく把握し、長所は伸ばし活用し、短所や弱点は長所や強みに変えていく思考と取り組みだと思います。
例えば、お店が無い、自販機が無い、人がいない、病院が無い、どれをとっても短所や弱点に見えますが、裏返して考えると、静か、自然がいっぱい、一人で自由な時間を過ごせる、周りを気にする必要が無い、遠隔受診やドクターヘリなど最新の医療に触れられる機会があるなど、ワクワクできることがいっぱいありそうです。
人がいないということは、静かで夜は暗く周りを気にする必要がないということとも言えそうです。実際、じゃまな光が無いことで夜空の星見に、周りに迷惑をかけることが無いので音楽サークルの合宿に、人や器物に当たらないドローンの練習場に、人に会いたくない本当の意味のバケーション(空白であること)などに利用されています。
豪雪地帯で厄介っものの雪を、食料の長期保存に活用したり、雪下ろし体験やかまくら作りツアーに利用した例もあります。
以下、ちょっと気になった地域起こし例です。
地吹雪体験ツアー
雪野原をカンジキを付け、モンペ姿に角巻(かくまき)を頭からかぶり、歩いたり馬ソリに乗る体験。吹雪になればなおよいと、厄介者を観光資源にする取り組みです。
雪資源をアピールするプロモーションや映画を想起させる取り組み、文学や他のストーブ列車など他の観光資源との連なども功を奏している、すばらしい取り組みだと思います。


