プロダクトデザイナーがデザイン活動や創造的な思考に日常的に使っている言葉です。
これらの言葉を知っているだけでもプロダクトデザインができます たぶん 😊
- デザイン
- プロダクトデザイン
- コンセプト(SNSで説明途中)
- デザインプロセス(これから)
- ユーザーエクスペリエンスデザイン(これから)
- ユニバーサルデザイン (SNSで説明途中)
- アイデア(これから)
- 色柄形(これから)
- 試作(これから)
- SDGs(これから)
理解していれば、デザイン能力も高まり、クライアントやチームメンバーを納得させられる話ができます。
理解とは ・・
理解とは、それぞれ示す言葉を用いてクライアントにもユーザーにも説明できるという意味です。プロダクトデザイナーは理解して話をすることができるということです。
なお、入替、順位替えは適宜行いたいと思います。
1.デザイン
次の言葉を使って説明してみました。
アート/工芸/意味/記号/デザインドリブン
「デザイン」という言葉は、わかったようでわからない言葉。
いろいろなところで目にし、耳にします。
使う人により、使われる場により様々に意味が変化します。
これがデザインをわからなくしています。
逆に「デザイン」という言葉がわかればデザインの半分はわかったも同然 😁
「デザイン」は使う人と使われる場によって様々。
プロダクトデザイナーのデザイン ≒ 設計
印刷会社のデザイン ≒ グラフィックデザイン
アパレル業界のデザイン ≒ ファッションデザイン
染物業界のデザイン ≒ 絵付
商工会議所デザインコラボのデザイン ≒ 商品開発
「デザイン」という言葉に惑わされず、どのような意味で、使われ使っているのかを認識しておくことはプロダクトデザイナーにとっても、一緒にデザイン開発を行う者にとってもとても大切です。
アートは、作家の 感性の表出であり根源的に機能は求められません。
しかし、作家が作品に意味や意図を込めているもの、鑑賞者が自ら感動や情動を起すことを期待するもの、鑑賞者が意味汲み取ることを要求するものなどもあり、何らかの形で他者に見られることを意識しているという点では、機能があると言えるかもしれません。
また、明らかに機能することを意図した作品もあることから、機能の有無をアートか否かという点に結び付けることは妥当ではないでしょう。
→ 例:ゴミでできた冊子
工芸は、作品の機能をベースに、作家の 美意識や技能を表出したものであり「物品」の創作活動です。創作は物品に限られ、演劇やサービスそのものは工芸になりません。
物品が機能するかしないかは作品により大きな違いがあります。機能の型だけを借用し実際には全く機能しない工芸作品は、アートと重なります。
逆に機能性を重視した工芸作品も多くあり、物品をデザインしたものと言うこともできます。
古くは、工芸の「工」は「匠」とともに「たくみ」と読み、「芸」は「技」とともに「わざ」と読むことからも、「工芸」は匠の技と認識されており、そのことはアーツアンドクラフト運動が「美術工芸運動」と訳されていた所以でもありました。
その後、次第に「デザイン」という言葉との交配がおき、産業デザインの研究機関として日本のデザインの近代化に貢献した通商産業省工業技術院産業工芸試験所が1932年に創刊した「工芸ニュース」にも「デザイン」の意味が主たる「工芸」という言葉が用いられることになりました。
デザインは、モノ(物品、空間など)、コト(サービス、システムなど)の機能的価値を高める行為で、その含まれる範囲はひろくほとんどの物事がデザインに関わるか、デザイン行為の範疇に入ります。
作者(チーム、企業などの団体も含む)とデザインされたものとの結びつきは、アートや工芸ほど強くなく緩やかです。それは、作家の 感性、美意識、技能の表出ではなく、機能的価値向上の行為に重きがあるからです。デザイナーの名前を冠した商品は、機能的価値向上の他にブランド価値も高めようとする行為です。
機能的価値とは、生活面の価値、精神面の価値、社会性価値のことであり、デザインは人のみならず地球上のあらゆるもののより良い世界を追求する行為と言うことができます。
デザイン対象を物品的に定義しデザインするのではなく、デザイン対象を意味的、意義的にとらえ、デザインすることができます。
例えば、コップを物品的に定義すると、「液体を入れる容器に把手がついている、その把手は子供が持ち易いサイズ、で洗面所に落としても割れない」となりますが、意味的にとらえると、「子供が喜んで水やお茶を飲み、喉を潤し、健康ですくすく育つ道具」となります。
コップに工業製品としての形ではなく、コップが何をする道具なのか、コップに子供がすくすく育つ道具と言う意味を与えようというデザイン手法です。
コップ全体ではなく、持ち手だけでも意味を考えることができます。なぜ持ち手があるのか、無くせないか、持ち手を輪っかにするかしないかでコップの意味は変わるのか、コーヒーを飲むシーンにふさわしいコップの持ち方は?
デザインを意味から解釈することは、1980年頃から注目され出した手法で、デザインを視点を違えて考えたり根本的に見直す場合に有効かと思います。
縦長の四隅が丸い長四角の下の方に小さな〇を付ければ、アイホンに見えます。アイホンの記号です。
非常口のマークは当初「入り口に見える」とか「意味が分かりにくい」などといわれたのですが、その後ISO(国際標準化機構)にも採用された世界中で使われる優れた記号です。
車椅子のマークもわかりやすいマークで、これも全世界で使用されている優れた記号です。
オリンピックのピクトグラムもいいですね。これは、非常口のピクトグラム同様、日本人が作った記号です。
家電の操作パネルを日本語で表記したものにすると、海外に輸出するときに困ります。海外向けの操作パネルを別途作る必要が出てきます。表記を記号にすればグローバルに通用します。
優れた記号は文字より雄弁です。
日本人は言葉を略し短く表現したり、形を単純化してカナ文字を作ったり、自然の形を抽象化して紋を作るなど記号を作ることは得意なのではないでしょうか?
プロダクトデザイナーであれば、自分の手がけた作品が、アイホンのように世界中で認められる記号となるぐらいのデザインを手掛けてみたいものです。
プロダクトデザイナーは、ユーザーの声を聴き、クライアントの要求を聞き、技術者の話を訊く、まるで御用聞きのようです。それが仕事とはわかっていても、建築デザイナーや、ファッションデザイナーのようにもっと自己主張してもいいのではないかと思ってしまいます。
とびぬけて優れたデザインが、当初のコンセプトを変え、クライアントの要求を超えることもまれにあります。
デザインが駆動輪となり新たな商品を作り出したり、商品の外見が変わっただけなのに新たな市場を作り出すこともあります。
機能でも、要求仕様でも、ブランドでもなく、デザインが製品に新しい「意味・価値」を与えたり、今までにない「存在理由・関係性」を見つけ出して、製品開発に主導的な役割を果たすことをデザインドリブン(design driven)といいます。
新たな商品・サービスを生み出し、市場・文化を創造する高度なデザインワークです。
製品に新しい意味(製品の使用体験から得られる価値・意義など)を与えることによって生じるイノベーションをデザインドリブン・イノベーションといいます。
デザイナーのサインを入れたり、本質的に不要なマークなどをモノに表現するような自己主張はあまり感心しません。自己主張はデザインドリブンなどで生み出す優れたデザインそのもので行いたいものです。
design (デザイン)
ある具体性を伴って用いられる「design」はアングロ・サクソン系の言葉。英語の「design」は14世紀に動詞として「下地を描く」意味で使われ、16世紀には名詞の「図案、下絵」として使われた。
「design」は、「下地を描く/指示する・表示する」を意味する中世ラテン語の動詞designarに由来する。語の構成は「de-(下に)+sign(印をつける)」で、やがて「設計する」の意味に変わっていった。
もともとアングロ・サクソン系の「design」には意匠と計画という二つの意味があり、フランスやイタリア日本などではこの二つの意味を同時に表す適切な言葉がありませんでした。
日本では当初「デザイン」を意匠や図案という言葉に置き換えて使うことが多く、デザイン部門の名前も「意匠課」というのが多かったようです。
しかし、「Design」は外観や色柄形といった意匠だけの世界ではないことから、「デザイン」という言葉がそのまま使われるようになりました。
現在では、構想、計画、設計、意匠、アイデア、様式、装飾など様々な意味を含み、これらの総合的なものとして、また何れかに力点を置いたものとして用いられています。(ジーニアス英和大辞典・世界大百科事典・日本大百科全書・ブリタニカ国際大百科事典)
2.プロダクトデザイン
次の言葉を使って説明してみました。
インダストリアルデザイン/グラフィックデザイン/ビジュアルデザイン/コミュニケーションデザイン/スペースデザイン/商品企画
「プロダクトデザイン」とは、ほとんどの工業製品の開発・設計のこと。
「プロダクト」は工業製品、さらに言うなら商品、生産品、製作物、製品。身の回りにある多くのものがプロダクトです。
文具、工具、家電製品、家具、キッチン用品、雑貨など、工業的に作られ形のあるもの。
近頃は、手作りであっても同じものを複数作ることができる工芸品やクラフト雑貨もプロダクトの範疇に入るでしょう。
本やチラシ、衣服、食品などは工業的に作られてもあまりプロダクトとは言いません。
他に言い方があるからです。
ブックデザイン、グラフィックデザイン、ファッションデザイン、アパレルデザイン、フードデザインなど。それらの業界内ではブックデザイン、グラフィックデザイン、ファッションデザインなども全て「デザイン」です。
「デザインのノウハウ」「デザインのコツ」などのタイトルの本はほとんど、グラフィックデザインのことです。
イラストを描くことを職業としている人を「イラストレーター」といますが、一般的には「デザイナー」と呼ばれています。
デザインの話をするときに「デザイン」の意味するものがどのデザインかを明確に理解していないと、混乱してしまいます。
もし、自分が考えている、あるいは話をしたい「デザイン」と相手の意味する「デザイン」が異なるときは、どの「デザイン」の話をしているか、はっきりさせるのがいいと思います。
インダストリアルデザインは英語では「industrial design」となり日本語訳は「工業デザイン」あるいは「産業デザイン」でした。それでは、なんとなくデザイナーが使う言葉としては格好良くないので 1970年~1980年頃からインダストリアルデザインと言う言葉が多用されるようになりました。言葉はともかく、その内容は工業的な生産手段による製品の設計です。
工業的と言うのは手工芸品であっても、量産するモノについてはインダストリアルの範疇に入れられると思います。
また、液体や、粉体など形の無いものは、インダストリアルデザインの対象でしょうか。これらも立派?にインダストリアルデザインの対象です。デザインは、その使用者における使用だけでなく、その用途、生産過程、販売、配送、廃棄に至るまで関与します。従って当然、形のないものもインダストリアルデザインの対象になります。
戸建ての注文建築から、個人用にカスタマイズされたアロマオイルまで、世の中にあるほとんどのモノはインダストリアルデザインの対象になりうると言って間違いないでしょう。
近年は、家具や工芸品、陶芸品など、純粋インダストリアルとは言い難いものも多く含まれるようになって、インダストリアルデザインという言葉では言い表しにくくなっていました。そこでそれらも含むデザイン名として、プロダクトデザインという言葉が使われるようになりました。
ところが逆に、船舶や車両、自動車、航空機など移動体のデザインでは、プロダクトデザインと言う言葉に違和感を感じることもあり、プロダクトデザインとの対比でインダストリアルデザインと言う言葉も使われています。
インダストリアルデザインもプロダクトデザインも、対象とするものは立体で、たとえ紙のように平面的で薄いものであっても、立体としてデザインしていきます。
一方、対象とするものが面上に表される「写真、描画、図、記号、文字」である場合は3次元立体曲面上だったとしても、平面上のデザインと同様グラフィックデザインと呼ばれます。グラフィックとはもともと「書く、図式化する」の意味で、画像・描画という形で表現される対象ですから、グラフィックデザインはどのように表現するかという観点から語られます。
具体的には、写真/イラスト/描画/パターン/カラーリング/フォントなど主に平面的で静止したもので、印刷物、チラシ、ポスター、DM、名刺、地図、図表、パッケージなど。
一方、ビジュアルデザインは、ビジュアルすなわち「見える、視覚による感覚」ですから、どのように見えるか見せるかという観点から語られます。
具体的には、グラフィックデザインも含み映像や動画、CGなど動的であったり発光するものであったりするものもみられ、テレビ、映画、アニメーション、プロジェクションマッピング、デジタルサイネージなども含まれる。
グラフィックデザインもビジュアルデザインも、商業利用、いわゆる広告宣伝に利用されることが非常に多くあります。また、標識や案内、看板などにも多用されています。これらは双方向ではなく一方向の情報伝達ですがコミュニケーションの一つの方法となっています。そこでグラフィックデザインとビジュアルデザインをまとめ、情報伝達と言う観点からコミュニケーションデザインと呼び習わしています。
文字による文章表現も、文字の形や色や文章のレイアウトなどの表現が、グラフィックデザインあるいはビジュアルデザインである場合が多々あり、ビジュアルコミュニケーション(視覚伝達)ということもできます。しかし文章や言葉の内容そのものはたとえ視覚で読み取るものであってもビジュアルコミュニケーションあるいはコミュニケーションデザインとは言いません。
(以下 制作中 🙇)
スペースデザイン
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