ギャラリー 展・会

源氏香図発生器
日展
奥西開斗さん 個展

源氏香図を知っている人 「ほぅ ほぅ ほぅ ⁉」となる

「源氏香図合わせ」。はがき大に下部に6㎝角程度の大きさの源氏香図のパターンが作られている。上部の外枠外に源氏香の一本の線幅を一本にした棒状パターンピースがあり。それを上下に動かし52種のパターンを作っていく。
源氏香図合わせ

これ一つで、源氏香図(香木を焚きその種類を当てる古来の優雅な遊びの、その香木の組合せを図にしたもので52種類ある)が全部作り出せるらしい。源氏物語の五十二帖に合わせ52の展示がありますので最低でも52の図ができるのは間違いないと思います。

が、52パターンだけなのかどうか、何となくもう 1、2パターンは作り出せそうな気がします。実際にやってみないと、数学的な知識が無いのでわかりません。

52種の源氏香図合わせの展示の内3種。左から「末摘花」「若紫」「夕顔」の3種の源氏香図になるよう操作された「源氏香図合わせ」が壁に取り付けられている。
52種の内「末摘花」「若紫」「夕顔」の3種
「源氏香図合わせ」が天井と床を繋ぐワイヤーに取り付けられている。左から「常夏」「蛍」「胡蝶」「初音」「玉鬘」「乙女」、その奥に壁面に展示されている「源氏香図合わせ」が見える。
「常夏」「蛍」「胡蝶」「初音」「玉鬘」「乙女」

パターンが52種あるということは、「源氏香図合わせ」の上部のスティックの出方のパターンも52種あるということになります。この出方のパターンも面白い、アートになると思います。

5つの四角柱の展示台の上に左から、組紐、刺繍、組紐、刺繍、組紐の「源氏香図合わせ」が置かれている。伝統工芸品展示会場から一時的に借り出されたもの。
組紐や刺繍でできた「源氏香図合わせ」
伝統工芸品である組紐(京組紐)が輪になっていて、その輪を回すことで、組み紐に編み込まれたパターンによって源氏香図は描かれるようになっている。
京組紐の「源氏香図合わせ」
伝統工芸品である刺繍(京繍」の棒を上下させることで、刺繍されたパターンが源氏香図を描くようになっている。
京繍の「源氏香図合わせ」
「源氏香図合わせ」が竹製の額縁に納められている。
竹製額入り

52種のパターンにそれぞれ合ったお香があるのかなと勘違いしそうになりますが、源氏香遊びで同時に使うお香の種類は最大5種。お酒の種類を当てる利き酒、お茶の種類を当てる聞き茶(茶香服)は結構難しいのですが、香りの5種を嗅ぎ分ける源氏香(香道では「聞き分ける」と言うそうです)であれば何とかできるかも?

左に壁面に展示されている「源氏香図合わせ」の裏面、右にその正面。裏面に香袋を取り付けられることを示している。 源氏香図を合わせ作るためのスライドするスティック状図柄ピースの全部を一番下に合わせたときにできる形が、「源氏香図合わせ」のアイコン(マーク)になっている。
裏面に香袋が取り付けられる。

利き酒、茶香服も5種以下のお酒またはお茶で行うならこの「源氏香合わせ」が使えます。ただし「源氏(香)合わせ」の素材は耐水性でないと困ります。ヒノキの板をレーザーでカット&マーキングしたものだったら、利き酒、茶香服にも合いそう。
実際に製作する際は、右か左かどちらが最初なのか、わかりやすいように番号を振るとか、矢印➡ とかあった方がいいように思います。

「源氏香合わせ」の作者は、京都市立芸術大学名誉教授塚田彰氏。2000年、伝統工芸をプロダクトデザイン開発手法から活性化を目指す研究で、京都伝統産業各分野の職人さんらとの共同で「21世紀京都における文化的物語性のあるミュージアムグッズ開発」として着手されたものだそうです。

まだあまり見かけませんが、そのうちミュージアムショップお香の松栄堂京都本店 薫習館で見かけることができるかもしれません。

右下に「Egnji Ko no Zu Awase」の看板、その奥に展示会場。奥が52種の源氏香図合わせの展示、手前に組紐や刺繍で源氏香図が作れる図合わせの展示台が見える。
香老舗 松栄堂 薫習館での展示会

展示は、京都烏丸二条上る 松栄堂京都本店 薫習館  2024年11月2日-11日、10時-17時、ですが、京都伝統産業ミュージアム に展示されているかもしれません(未確認です)。


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「第11回?日展京都展」に行ってきました。
2014年の組織改革で、その年、新 第1回日展として開催されたらしいのですが「日展」というからには、最初に「日展」と銘打った時からの回数でいいのではと思うのですが、やっぱりいろいろとわだかまりがあるからなんでしょうね。

梱包に使う紙、紙管、緩衝材の樹脂、ドライフラワー、ビー玉、松ぼっくり、粘土、石膏、ビニールテープなど、普通には捨てられるような物が、1m余りの高さに無造作に貼り付けられ、組みつけられて、赤・黄・青・白・緑・ピンクの絵具で彩色されている。
「燃える日々」作:木代喜司
先の画像の拡大写真。どう見ても、美術館で作品として展示されていなかったらゴミにしか見えません。
「燃える日々」作:木代喜司 部分拡大

「これでいいのか―?」と、ちょっとびっくり。否定的な意味ではなく発想の自由さに感心しました。マルセル・デュシャンの「泉」が無かったとしたら、「ゴミ」に見えていたかもしれません。

コンクリートの壁の左上に薄くなり消えかけ汚れた「給油中エンジン停止」と「危険物給油取扱所」と白地に黒で書かれた板2枚。右側にはコンクリートの壁から直に突き出る水道の蛇口と、黒いパイプの上に15㎝角程度の四角い黒い箱、その右に幅15㎝高さ20㎝ほどの四角い凹みがあって白い鉄板か何かで下3/4ほどがカバーされている。 ガソリンスタンドの壁面だろうか?
「午前0時」作:中馬由輔
建物に囲まれた小さな空き地の道路側に、上部が網で下部が黄色と黒の斜め縞に塗り分けられて「安全✚第一」と書かれた鉄板の柵が3枚、空き地に人が入らぬように置いてある。 建物は、色もなくグレイに線書きで略されている。空と地面はよく似た色で、赤味の入った暗めのグレイで、平面的にフラットに塗られている。
「予定地」作:宇野加奈子

決して美しくないものも人の心を動かすモチーフとなり得ます。私もそんなモチーフがとても気になることがよくあります。ただ、この二作品のモチーフ、特に、宇野加奈子さんの作品の「空き地ではなく安全柵」には、これもモチーフになるのかと、作者はどこに何を感じたのか、惹き寄せられたのか考えました、が、わかったような、わからんような・・・

今回の日展、個人的には、「欲しい」あるいは「人にあげたい」と思えるような作品はあまりなく、今年も感動少な目の日展でした。デザインとはあまり関係なかったかなと思います。


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京田辺市立中央図書館「ギャラリーかんなび」で奥西開斗さんの個展が開かれていました。

奥西開斗さんの電車カレンダーの原画。ピンクと紫の黒の線描きの電車と、曜日と日付が書かれたベージュの紙。

《NPO法人「みかげ」のサイトより》

電車の線書きを元に、Tシャツや紙バッグ、コップ、カレンダーなどに展開。味わいのある表現で素敵だと感じました。

氏の作品を評価しグッズに展開したNPO法人「みかげ」のプロモーション力もすばらしいと思います。特に不要となった点字用紙を使った紙バッグは、点字用紙のアップサイクルとしても見事です。

氏の「選択と集中」は何もビジネスの世界だけでなく、広く人の生き方までも統べる意義深いキーワードだと考えています。
HaFu designに一番足りないところだと思っています。


 電車点字紙袋 

白い点字で埋め尽くされた紙で、横長の紙袋がある。紙袋には電車の先頭車両一両の色付線画が描かれ、下辺には「近鉄7581」の文字が青と薄紫で書かれている。
電車点字紙袋

「ハンケイ5m」という小さなショップが、京都四条烏丸を少し下がったところの「からすま京都ホテル」にあります。
そこで奥西開斗さんの「電車紙袋」を見つけ、一袋買いました。

紙袋には幅65mm程のマチがあるので、マチを広げ中に本を立てて入れている。手前側の持ち紐は袋の中に入っている。
本を入れたところ

電車で移動するときはスマホより本を読むことが多いのですが、リュックなので本の取り出しやしまい込みが大変です。そこでこの「電車紙袋」が重宝します。紐が長いので腕に通して使います。

よく見ると印刷ではなく手書きの一品もの、紙も点字シートなのでおそらく同じ紙の紙袋は世界にこの1点だけしかないのではと思います。まさしくオンリーワン。
ところどころ白の修正テープで線を意図的に消してあります。何か意味あり気です。電車のカゴ枠(人が乗るスペース)から外にある器機への連絡をイメージされているのでしょうか?
少し弱そうですが、紙なので修理も簡単かと思っています。


 

 

 

 

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